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売却成功事例

高崎市で兄弟共有の相続不動産を売却解決した事例|ホームクエスト

2026年07月18日

「父が亡くなって実家を兄弟3人で相続したけれど、誰も住む予定がない。でも、共有名義だと勝手に売れないし、どうすればいいのか…」高崎市内で不動産業を営んでいると、こうした相談が月に何件も寄せられます。相続した不動産を兄弟で共有すると、意見の相違や連絡の取りにくさから、売却が難航するケースが非常に多いのです。

私が担当したある事例では、兄弟3人が共有する高崎市内の築40年の一軒家が、相続発生から3年間も放置されていました。長男は東京在住で多忙、次男は地元在住ながら不動産知識に乏しく、三男は海外赴任中。それぞれが「いつか売ろう」と思いながらも、誰も動き出せずにいたのです。

このような兄弟共有の相続不動産は、放置すればするほど固定資産税の負担が続き、建物の老朽化も進みます。今回は、実際に私が関わった高崎市の事例をもとに、兄弟共有の相続不動産を売却解決する流れを具体的にご紹介します。

兄弟共有の相続不動産が抱える3つの問題

相続不動産を兄弟で共有すると、単独所有とは異なる特有の問題が発生します。私が25年間で見てきた中で、特に多いのが以下の3つです。

1つ目は意思決定の遅れです。共有不動産の売却には全員の同意が必要なため、一人でも反対すれば売却できません。今回の事例でも、当初は三男が「もう少し待てば価格が上がるのでは」と売却に消極的でした。このように、兄弟それぞれの経済状況や考え方が異なると、合意形成に時間がかかります。

2つ目は連絡調整の困難さです。仕事や家庭の事情で連絡が取りにくい兄弟がいると、書類の準備や手続きが滞ります。海外赴任中の三男との連絡は時差の関係で難航し、メールでのやり取りだけでは意思確認に約2か月を要しました。

3つ目は維持費の負担感です。固定資産税や火災保険料は誰かが立て替える必要があり、金銭面での不公平感が生まれやすくなります。この事例でも、地元在住の次男が毎年約15万円の固定資産税を立て替えており、他の兄弟への不満が募っていました。

初回相談で行った現状整理と兄弟の意向確認

次男からの相談を受けて、私はまず現地調査と兄弟全員の意向確認から始めました。建築士としての経験を活かし、建物の状態を詳細に診断したところ、外壁の劣化や雨漏りの痕跡が見られ、このまま放置すると資産価値がさらに下がる状況でした。

次に、兄弟3人それぞれと個別に面談し、本音を聞き出しました。長男は「できるだけ早く現金化したい」、次男は「立て替えた費用を清算したい」、三男は「高く売れるなら待ってもいい」という、それぞれ異なる希望を持っていました。

ここで重要なのは、中立的な立場で全員の意見を整理することです。私は宅建士としての法的知識をもとに、共有不動産の売却には全員の同意が必須であること、長期間放置するリスク、市場動向から見た適正価格などを客観的に説明しました。同時に、FPの視点から相続税の納税状況や各自の資金ニーズも確認し、売却時期の目安を提案しました。

共有持分の整理と売却方針の合意形成

兄弟間の意向が異なる場合、まず行うべきは売却方針の合意形成です。今回のケースでは、私が現地調査で得た情報をもとに、建物の劣化状況を写真付きで報告書にまとめました。特に雨漏りによる天井の染みや基礎のひび割れは、専門家として「早期対応が必要」と明確に伝えました。

この報告を受けて、三男も「これ以上待つとかえって損をする」と理解し、3か月以内の売却という方針に全員が合意しました。合意形成には約1か月かかりましたが、専門的な根拠を示したことで、感情的な対立を避けられたのです。

次に取り組んだのが、立て替え費用の清算方法です。次男が3年間立て替えた固定資産税や管理費用は合計で約50万円に上っていました。私は売却代金から優先的に清算する案を提示し、他の兄弟も納得する形で合意しました。このように、金銭面の不公平感を解消することが、スムーズな売却の第一歩となります。

建物診断に基づく適正価格の査定と販売戦略

売却方針が固まったら、次は適正価格の査定です。私は建築士として建物の構造や劣化状況を詳細に診断し、修繕が必要な箇所とそのコストを算出しました。この物件の場合、外壁修繕に約80万円、雨漏り補修に約30万円が必要と見積もられました。

査定では、単純な市場相場だけでなく、こうした修繕コストも考慮に入れます。高崎市内の類似物件の成約事例を分析したところ、土地面積200平米、建物面積100平米のこの物件は、更地渡しなら約1,800万円、現状渡しなら約1,600万円が相場でした。

兄弟と相談した結果、解体費用の負担を避けるため、現状渡しで1,650万円のスタート価格に決定しました。ただし、購入希望者には建物診断結果を開示し、修繕の必要性を明確に伝える戦略をとりました。透明性の高い情報開示は、後々のトラブル防止にもつながります。

全員の書類準備と遠方兄弟への対応実務

共有名義の不動産売却で最も手間がかかるのが、全員分の書類準備です。売買契約や所有権移転登記には、共有者全員の印鑑証明書、住民票、実印が必要になります。特に海外在住の三男からは、現地の日本領事館で取得した「署名証明書」が必要でした。

私は事前に必要書類のリストを作成し、それぞれの兄弟に取得方法を丁寧に説明しました。東京在住の長男には郵送でのやり取り、海外赴任中の三男にはメールとビデオ通話で対応し、約1か月半ですべての書類を揃えることができました。

また、売買契約の日程調整では、全員が一堂に会するのが難しいため、事前に契約書の内容を全員に送付し、理解を得た上で、代理人による契約も視野に入れました。最終的には長男が他の兄弟の委任状を持参し、次男とともに契約に臨む形で進めました。このように、遠方の共有者がいる場合は、委任状の活用も有効な手段です。

買主との交渉から決済完了までの実際の流れ

販売開始から約3週間で、地元の50代夫婦から購入希望が入りました。買主は土地を気に入っており、建物は解体して新築する予定とのことでした。ただし、建物診断結果を見て「解体費用を考慮して値引きしてほしい」との要望がありました。

私は解体費用の相場が約120万円であることを説明し、兄弟側と協議した結果、50万円の値引きで1,600万円での成約となりました。この価格は事前に設定していた最低ラインであり、兄弟全員が納得できる金額でした。

決済当日は、次男が立て替えていた約50万円を優先的に清算し、残りの約1,550万円を3人で均等に分配しました。一人当たり約517万円の手取りとなり、長男は住宅ローンの繰上返済に、次男は老後資金に、三男は帰国後の住宅購入資金にと、それぞれの目的に合わせて活用されました。決済から約2週間後、買主による解体工事が始まり、兄弟は3年間の悩みから解放されたのです。

まとめ|兄弟共有の相続不動産は早期の合意形成が鍵

兄弟共有の相続不動産を売却するには、全員の合意形成専門的な現状分析が不可欠です。今回の事例では、建物診断による客観的なデータ提示と、各兄弟の意向を丁寧に聞き取ることで、相続発生から3年放置されていた物件を約2か月半で売却できました。

特に重要なのは、感情的な対立を避けるための中立的な立場と、法的・建築的・資金的な多角的視点です。専門家が間に入ることで、兄弟間の不公平感を解消し、全員が納得できる結論に導くことができます。

高崎市内で兄弟共有の相続不動産にお悩みの方は、できるだけ早い段階でご相談ください。放置期間が長くなるほど、固定資産税の負担や建物の劣化が進み、売却条件が悪化します。株式会社ホームクエストでは、建物診断から売却完了までワンストップで対応し、複雑な共有不動産の問題解決をサポートいたします。

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