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高崎市の不動産相場・市況

高崎の中古住宅は値下がり傾向?相続前に知るべき価格動向と対策

2026年06月05日

先月、高崎市内で築25年の中古住宅を相続された50代の女性からこんな相談がありました。「近所の方から、今は中古住宅が売れないから値下がりしていると聞いたのですが本当ですか?」というものです。実はこの質問、ここ半年で急激に増えています。確かにエリアや物件タイプによっては値下がり傾向が見られますが、すべての中古住宅が一律に下がっているわけではありません。現場で25年間数百件の取引を見てきた経験から言えば、むしろ二極化が進んでいるというのが正確な表現です。

高崎市の中古住宅市場は、立地条件や建物状態によって明暗がはっきり分かれています。駅近や商業施設が近いエリアでは横ばいか微増している一方で、郊外や旧市街地の一部では確かに値下がりが見られます。相続した不動産をどうするか悩んでいる方にとって、この価格動向を正しく理解することは非常に重要です。今回は実際のデータと具体的な事例をもとに、高崎市の中古住宅価格の現状と今後の見通しについて解説します。

高崎市の中古住宅価格データから見る実態

まず数字で現状を把握しましょう。国土交通省の不動産価格指数によると、群馬県全体の中古住宅価格指数は2020年を100とした場合、2024年は約96となっています。つまり全体では約4%の下落傾向です。ただしこれはあくまで県全体の平均であり、高崎市に限定すると状況は異なります。

高崎市内で実際に成約した事例を見ると、エリアによる差が顕著です。高崎駅から徒歩15分圏内の物件では2022年から2024年の2年間で価格はほぼ横ばい、むしろ築浅物件では5%から10%上昇している事例もあります。一方で、郊外エリアや公共交通機関から離れた地域では、同じ2年間で平均して8%から12%の値下がりが確認されています。特に築30年を超える物件では、建物の状態次第でさらに大きな下落も見られます。

この二極化の背景には、人口動態と生活様式の変化があります。高崎市全体の人口は微減傾向ですが、中心市街地への集中は進んでおり、利便性の高いエリアへの需要は依然として強いのです。建築士・宅建士・FPの資格を持つ代表として数多くの診断を行ってきましたが、同じ築年数でも立地とメンテナンス状況で評価額が大きく変わる現実を目の当たりにしています。

値下がり傾向が顕著なエリアと物件の特徴

具体的にどのようなエリアや物件で値下がりが進んでいるのか、現場で見てきた実例をお伝えします。最も顕著なのは旧道沿いの古い住宅地です。道路が狭く駐車スペースの確保が難しい、上下水道が古いままといった物件は、買い手がつきにくくなっています。

片岡町近郊でも、幹線道路から離れた住宅地では値下がりが見られます。ある相続案件では、築35年の木造住宅が当初の希望価格1500万円に対し、実際の成約は1280万円と約15%の値下がりとなりました。この物件は外壁や屋根のメンテナンスが長年されておらず、購入後にリフォーム費用が300万円以上必要と診断されたことが価格に影響しました。

また、バブル期に開発された郊外の大規模分譲地も要注意エリアです。当時は人気だったエリアでも、住民の高齢化が進み空き家が増えると、街全体の魅力が低下し価格下落につながります。実際に倉賀野町のある分譲地では、5年前と比較して平均成約価格が約20%下落している状況です。こうしたエリアでは、早めの決断が重要になります。

価格が維持されている・上昇しているエリアの条件

一方で、値下がりどころか価格を維持、あるいは上昇しているエリアも存在します。最大の条件は高崎駅へのアクセスの良さです。駅から徒歩圏内、あるいはバス便が充実しているエリアでは、相続物件でも比較的スムーズに買い手がつきます。

具体例として、高崎駅東口エリアの築20年マンションは、2年前の成約事例と比較して坪単価で約3万円上昇しています。また、問屋町や飯塚町といった商業施設が近く生活利便性の高いエリアも堅調です。これらのエリアでは、若いファミリー層や共働き世帯からの需要が安定しているため、価格が下がりにくい構造になっています。

さらに注目すべきはリノベーション済み物件の人気です。築古でも適切にリフォームされた物件は、新築より割安で購入できることから引き合いが強く、場合によっては周辺相場を上回る価格で成約することもあります。専門家として建物診断を行う中で感じるのは、構造がしっかりしていれば築年数だけで判断すべきではないということです。適切な投資判断ができるかどうかが、売却価格に直結します。

相続不動産で特に注意すべき値下がり要因

相続した不動産には、一般の中古住宅とは異なる値下がりリスクがあります。最も大きいのは空き家期間の長期化です。相続後に誰も住まないまま放置すると、建物の劣化が加速します。たった1年でも換気がされないと、カビや湿気で内装が傷み、査定額が10%以上下がるケースも珍しくありません。

次に注意したいのが境界未確定や権利関係の複雑さです。古い物件ほど土地の境界が曖昧だったり、相続人が複数いて全員の同意が必要だったりします。こうした権利関係の問題は、買い手にとって大きな不安材料となり、価格交渉で不利になります。実際に、境界確定測量を済ませただけで成約価格が50万円上がった事例もあります。

さらに見落とされがちなのが固定資産税や維持管理コストです。売却を先延ばしにしている間も、税金や草刈り費用は発生し続けます。FPとしての視点で計算すると、年間20万円以上のコストがかかっている案件も少なくありません。市場価格が年5%下がるエリアなら、維持コストと合わせて年間で数十万円単位の損失が発生している計算になります。

今後の高崎中古住宅市場の見通しと売却タイミング

今後の市場動向について、現場感覚と各種データから予測をお伝えします。結論から言えば、高崎市の中古住宅市場は二極化がさらに進むと考えられます。利便性の高いエリアは需要が維持される一方、郊外や条件の悪い物件は今後も値下がりが続く可能性が高いでしょう。

特に注目すべきは、2024年以降の金利動向と相続税対策ニーズです。住宅ローン金利が上昇傾向にあるため、購入予算が抑えられ、結果として中古住宅の成約価格にも影響が出始めています。また、相続税の基礎控除は変わっていませんが、地価が上昇しているエリアでは相続税評価額が上がり、売却を検討する方が増えています。

売却タイミングについては、個別の状況によりますが、一般論として値下がり傾向のエリアでは早めの決断が有利です。ただし、慌てて安値で売る必要はありません。専門家による適切な建物診断と価格査定を受け、必要なら最小限のメンテナンスを施すことで、想定より高く売れるケースも多々あります。経験豊富な代表として関わった案件では、診断結果をもとに100万円の修繕で200万円高く売却できた事例もあります。

値下がりを最小限に抑えるための実践的対策

では、相続した中古住宅の価値を守り、値下がりを最小限に抑えるにはどうすればよいのでしょうか。まず最優先は定期的な換気と清掃です。月に一度でも窓を開けて空気を入れ替えるだけで、建物の劣化速度は大きく変わります。

次に重要なのが早期の専門家診断です。建築士の視点で構造や設備の状態を把握し、優先順位をつけて対策することで、無駄な出費を抑えながら資産価値を維持できます。屋根や外壁など見えにくい部分の劣化が、実は大きな減額要因になっていることも多いのです。

また、売却を決めたなら境界確定と権利関係の整理を先行して進めてください。測量や登記には時間がかかるため、早めに着手することで、いざ買い手が現れたときにスムーズに契約できます。宅建士としての経験から言えば、この準備の有無が成約までの期間を3ヶ月以上短縮することもあります。売却期間が短縮されれば、その分の維持コストも削減でき、結果として手元に残る金額が増えます。

まとめ|高崎の中古住宅市場を正しく理解し最適な判断を

高崎市の中古住宅市場は、一律に値下がりしているわけではなく、立地や物件状態によって二極化が進んでいます。駅近や利便性の高いエリアは横ばいから微増、郊外や条件の悪い物件では値下がり傾向が顕著です。相続不動産では、空き家期間の長期化や権利関係の複雑さが追加の値下がり要因となるため、早めの対策が重要になります。

現場で多くの相続案件に携わってきた経験から言えるのは、正確な現状把握と適切なタイミングでの行動が、資産価値を守る鍵だということです。値下がりを恐れて慌てる必要はありませんが、放置することで確実に損失は拡大します。専門家による建物診断と市場分析を受け、ご自身の状況に合った最適な選択をしてください。

相続した不動産をどうするか迷っている方、高崎の中古住宅市場について詳しく知りたい方は、まずは気軽にご相談ください。建物の状態確認から価格査定、売却までワンストップで対応いたします。

ホームクエストでは、相続・空き家・空き地・農地のご相談を承っています。経験豊富な代表が、最初から最後までご一緒します。

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