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株式会社ホームクエスト 群馬県高崎市|相続・空き家・空き地専門
売却成功事例

空き家バンク経由で売却した事例【高崎市・行政連携】

2026年05月23日

「空き家バンク」をご存じでしょうか。地方自治体が運営する空き家・空き地の情報提供制度で、移住希望者と空き家所有者をマッチングする取り組みです。一般の不動産流通とは異なる仕組みで、特定の物件層では有効な選択肢となります。

株式会社ホームクエストでは、空き家バンクを活用した売却サポートも行っています。本記事では、実際に高崎市内の物件を空き家バンク経由で売却した事例を通じて、その仕組みと活用のポイントを解説します。

空き家バンクとは何か

空き家バンクは、地方自治体が運営する空き家・空き地の情報提供サービスです。所有者からの情報を自治体が集約し、移住希望者などに提供することで、空き家活用と移住促進の両立を図る取り組みです。

仕組みの特徴は、自治体が情報を集約する点と、利用者の多くが移住希望者という点にあります。一般の不動産ポータルサイトと比較すると、地域へのこだわりや、移住への意欲が高い利用者が多い傾向があります。

群馬県内では、複数の自治体が空き家バンクを運営しています。高崎市にも空き家バンクが整備されており、市内の空き家活用の重要な手段の一つとなっています。

事例の物件概要

今回ご紹介するのは、高崎市の郊外、農村地域に立地する古民家風戸建ての売却事例です。所有者は60代の女性で、母親の死亡により実家を相続。母親は単身で住んでいましたが、亡くなって以降は空き家の状態が3年続いていました。

物件のスペックは次の通りです。土地面積約400㎡、木造平屋建て、築約60年、延床面積80㎡程度、3DK。古民家風の趣のある建物で、敷地内には小さな畑や庭がありました。立地は田園風景の中で、近隣に商業施設はほとんどありませんが、自然豊かで静かな環境です。

所有者は遠方在住で、空き家の維持管理に苦労していました。一般の不動産売却を検討して複数の業者に相談したものの、立地が市街地から離れているため「買い手がつきにくい」「価格は大幅に下げないと売れない」という回答ばかりでした。

空き家バンク活用の判断

弊社が物件を確認した上で、一般市場での売却と空き家バンクの両方を活用する戦略を提案しました。

空き家バンクが効果的と判断した理由は、第一に、田園風景の中の古民家という物件特性が、移住希望者層に魅力的だからです。都会から田舎暮らしを求めて移住する層には、まさにこうした物件が理想形となります。

第二に、立地が一般市場では評価されにくい一方で、特定の層には強く訴求できるからです。一般の不動産購入者は通勤・通学利便性を重視しますが、移住希望者はライフスタイル重視で立地を評価します。

第三に、行政との連携で信頼性を高められるからです。空き家バンク登録物件は、自治体が情報を確認しているため、利用者側の安心感が大きく、成約率の向上が期待できます。

空き家バンク登録の手続き

空き家バンクへの登録手続きは、次のような流れで進みました。

第一に、市役所への登録申請です。空き家の所在地、現状、希望条件などを記載した申請書を市役所の担当窓口に提出します。空き家の写真や、不動産登記簿、固定資産税納付書などの書類も必要です。

第二に、市職員による現地確認です。市役所の担当者が物件を訪問し、現状を確認します。利用者に提供する情報の正確性を確保するためのプロセスです。

第三に、空き家バンクへの掲載です。市役所のウェブサイトや、移住者向け情報サイトに、物件情報が掲載されます。利用者からの問い合わせ窓口も市役所が担います。

第四に、利用者からの問い合わせ対応です。空き家バンクを通じて関心を示した利用者には、不動産業者を介して詳細な物件案内や内覧対応を行います。当社のような提携不動産業者が、市役所と所有者の橋渡しをします。

並行して行った一般市場での売却活動

空き家バンクへの登録と並行して、一般市場での売却活動も進めました。空き家バンクの利用者だけに頼ると、購入希望者の数が限られるため、両輪での活動が効果的です。

一般市場では、「田舎暮らし物件」「古民家風戸建て」というキーワードで訴求し、移住希望者だけでなく、別荘・週末住宅として活用したい層、リノベーションを楽しみたい層なども対象としました。

成約までの流れ

登録から約4ヶ月後、空き家バンク経由で東京から移住を検討していた30代のご夫婦から問い合わせが入りました。テレワーク中心の働き方を活かして、群馬県内への移住を計画されていたとのことでした。

現地内覧では、物件の魅力(広い庭、静かな環境、古民家の趣)を直接体感していただきました。同時に、立地の不便さ(最寄りスーパーまで車で15分など)も正直にお伝えし、移住生活の実態を理解した上での判断を促しました。

ご夫婦は数回の内覧を経て購入を決断され、最終的に売り出し価格の900万円で成約に至りました。当初他社から提示された500万円〜600万円の査定と比較すると、300万円〜400万円高い水準での売却を実現できました。

本事例から見える空き家バンクのメリット

事例から見えてきた空き家バンクのメリットを整理します。

第一に、特定の物件層では成約価格が向上する点です。一般市場で評価されにくい立地・建物でも、空き家バンクを通じて適切な購入希望者と出会えれば、適正価格での売却が可能になります。

第二に、行政との連携による信頼性です。市役所が情報を確認している物件として、利用者の信頼を得やすくなります。

第三に、移住希望者への訴求です。空き家バンクは移住希望者にとって主要な情報源の一つで、地方移住を検討する層に効果的にアプローチできます。

第四に、登録費用が無料な点です。市役所への登録は無料で行えるため、所有者の費用負担がありません。

空き家バンクの限界とデメリット

一方で、空き家バンクには限界もあります。

第一に、掲載できる物件の制限です。市場性のある一般的な不動産は、空き家バンクの主な対象ではないことが多いです。市街地の使いやすい物件は、一般市場での売却の方が効果的です。

第二に、反応のある利用者の数です。空き家バンクの利用者は、一般の不動産ポータル利用者と比べると数が限られます。「すぐに売れる」というスピード感は期待しにくいです。

第三に、情報発信の限界です。市役所のウェブサイトのみへの掲載では、認知度に限界があります。当社のような不動産業者と連携することで、情報発信の幅を広げることが効果的です。

空き家バンク活用に向く物件・向かない物件

空き家バンクが効果的な物件の特徴は、田舎暮らし・移住に魅力を感じさせる立地、古民家風や特徴的な建物、敷地面積に余裕がある、近隣の自然環境が良い、といった条件です。

一方、向かない物件の特徴は、都市部の駅近物件、一般的な戸建てやマンション、特に広告効果の高いエリアの物件、などです。これらの物件は一般市場での売却の方が高い成約価格と早いスピードを期待できます。

株式会社ホームクエストのサポート

株式会社ホームクエストでは、高崎市の空き家バンクとも連携しながら、空き家所有者への総合的なサポートを提供しています。物件の特性を見極め、空き家バンク活用が効果的か、一般市場での売却が良いか、両者を組み合わせるべきかなど、最適な戦略をご提案します。

「相続した実家、田舎にあって売れにくい」「空き家バンクって使えるの?」というご相談を、お気軽にお寄せください。建築士の視点での物件評価と、宅建士の視点での売却戦略を組み合わせて、最適な解決策をご提示いたします。

まとめ|物件特性に合った戦略を

空き家バンクは、特定の物件層では効果的な売却手段となります。「一般市場で売れない」と諦める前に、空き家バンクという選択肢を検討することで、新たな売却機会が開ける可能性があります。

物件の特性に合わせた最適な戦略を選ぶことが、納得のいく売却の鍵です。株式会社ホームクエストが、お客様の状況に応じた最適な売却プランをサポートいたします。

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