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不動産コラム・豆知識

不動産売却にかかる諸費用の内訳と節約のコツ

2026年05月09日

不動産を売却する際、「売却価格=手取り額」と勘違いされている方は意外と多いものです。実際には、売却に伴いさまざまな諸費用が発生し、手元に残る金額は売却価格よりかなり少なくなります。「思ったより手元にお金が残らなかった」という後悔は、事前に諸費用を把握しておけば避けられます。

株式会社ホームクエストでは、群馬県高崎市を中心に不動産売却のご相談を多数お受けしてきました。本記事では、不動産売却で発生する主な諸費用の内訳と、それぞれを節約するコツを宅建士の視点から解説します。

不動産売却で発生する主な諸費用

不動産を売却する際にかかる主な費用は、大きく分けると次の6つです。仲介手数料、印紙税、登記費用、譲渡所得税・住民税、引っ越し費用、その他諸費用(測量費用や解体費用など)。それぞれを順番に解説していきます。

仲介手数料

不動産売却で最も大きな費用となるのが、不動産会社に支払う仲介手数料です。法律で定められた上限額は、売却価格が400万円超の場合「売却価格の3%+6万円+消費税」となっています。たとえば3,000万円で売却した場合、仲介手数料の上限は約105.6万円(税込)となります。

節約のコツとしては、まず複数の不動産会社で査定を取ることです。仲介手数料は法律上の上限があるため、優良な業者を選ぶことが何より重要です。次に、仲介手数料の値引き交渉です。専任媒介契約を結ぶ場合などは、業者側も値引きに応じやすい傾向があります。

近年では仲介手数料半額や定額制をうたう業者も登場していますが、サービス内容や成約への注力度に差があるため、価格だけで選ぶのは危険です。「適正な手数料で適切なサービスを提供してくれるか」を見極めることが大切です。

印紙税

売買契約書には印紙税がかかります。金額は契約金額によって異なり、3,000万円の物件なら1万円、5,000万円なら2万円程度です。これは法律で定められているため節約はできませんが、契約書を電子化することで印紙税を削減できる可能性があります。

登記費用

売却に伴い、抵当権抹消登記や住所変更登記などが必要になることがあります。住宅ローンが残っている場合は、抵当権抹消登記の費用が発生します。司法書士への報酬を含めて、1〜3万円程度が目安です。

節約のコツは、司法書士の選定です。複数の司法書士に見積もりを取ることで、費用を抑えられる可能性があります。ただし金額だけでなく、信頼性や対応の丁寧さも重視しましょう。

譲渡所得税・住民税

売却益(譲渡所得)が出た場合、所得税と住民税が課されます。所有期間が5年超なら長期譲渡所得(税率20.315%)、5年以下なら短期譲渡所得(税率39.63%)です。これは諸費用の中でも金額が大きくなる可能性があるため、節税対策が極めて重要です。

節約のコツは、各種特例の活用です。代表的なものとしては、3,000万円特別控除(自宅売却、相続空き家売却)、買換え特例、軽減税率の特例などがあります。要件を満たせば数百万円単位の節税が可能なため、適用可否を必ず確認しましょう。

また、取得費の証明書類を揃えることも重要です。購入時の売買契約書、リフォーム時の領収書などを残しておけば、取得費として控除できる金額が増え、譲渡所得を圧縮できます。書類が見つからない場合は概算取得費(売却価格の5%)しか認められないため、税負担が大きくなります。

引っ越し費用

住み替えの場合、引っ越し費用も発生します。一般的なファミリー世帯で5〜20万円程度が目安です。荷物の量、距離、時期によって大きく変動します。

節約のコツは、繁忙期を避けることです。3月・4月の引っ越し繁忙期は料金が大幅に上がります。可能であれば閑散期(5月〜2月)を選ぶと、費用を半分程度に抑えられることもあります。また、複数の引っ越し業者から見積もりを取ることも基本です。

その他諸費用

物件の状況によって、追加で発生する費用があります。測量費用は土地境界が不明確な場合に必要で、30〜80万円程度かかります。解体費用は古家を解体して土地として売却する場合に発生し、木造2階建てで150〜300万円程度が目安です。ハウスクリーニング費用は内覧前の清掃で、3〜10万円程度です。リフォーム費用は売却前の補修で、必要な箇所だけに絞って実施するのが鉄則です。

これらの費用は「絶対に必要」というものではなく、売却戦略によって発生するかどうかが変わります。費用対効果を慎重に判断することが重要です。

諸費用全体の目安

3,000万円で売却するケースを例に、諸費用全体の目安を試算してみましょう。仲介手数料約105万円、印紙税1万円、登記費用2万円、譲渡所得税は条件次第(ゼロ〜数百万円)、引っ越し費用15万円、その他費用(測量50万円程度の場合)。譲渡所得税を除いた基本諸費用だけで、200万円前後になります。

「3,000万円で売却したから手元に3,000万円残る」のではなく、「諸費用と税金を差し引いた手取り額」で売却計画を立てることが大切です。

まとめ|事前のシミュレーションが重要

不動産売却の諸費用は、事前に把握しておけばコントロール可能なものが多くあります。「売却価格−諸費用=手取り額」のシミュレーションを最初に行うことで、売却後の資金計画を正確に立てられます。

株式会社ホームクエストでは、売却価格の査定だけでなく、諸費用や税金まで含めた手取り額のシミュレーションを無料でご提供しています。FPとしての視点から、税金対策や住み替え後の資金計画もあわせてご提案できます。お気軽にご相談ください。

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